これが事件の真相だ。
これが全ての真実だ。
これが殺人の真理だ。
……ああ、あと二つだけ。
まず、シャベル。
こともあろうに三人殺しただけでは飽き足りず、俺の大学でも人一人殺してのけた。あまり危険だから俺が預かっておくことにした。
もう一つ。
碧という名を持つ魔女が持っていた冊子。
あれに掲載されていた小説の執筆者は、枷村という小生意気な一年生だが、あくまでもアイツは書き手であって、原作者ではない。
原作者の名は赤マントこと、凪原 朱歌。ザ・ボンベの六代目部長。
つまりこの事件は———
赤マントが世界を創り、登場人物を揃え、
魔女が世界を加速させ、舞台へと昇華し、
白仮面が世界を歪曲させ、過剰に演出し、
月が世界を崩壊させ、その幕を下ろした。
全員が「犯人」であり、「被害者」だった。
探偵不在の物語り。
怪盗不存の者騙り。
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まったく、ザ・ボンベ関係者にこそ酸素が必要だな。
頭に血が上ってる連中ばっかりだ。
酸欠状態も甚だしい。
〈了〉
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