アリキタリの事件簿・解

9

これが事件の真相だ。

これが全ての真実だ。

これが殺人の真理だ。

……ああ、あと二つだけ。

まず、シャベル。

こともあろうに三人殺しただけでは飽き足りず、俺の大学でも人一人殺してのけた。あまり危険だから俺が預かっておくことにした。

もう一つ。

碧という名を持つ魔女が持っていた冊子。

あれに掲載されていた小説の執筆者は、枷村という小生意気な一年生だが、あくまでもアイツは書き手であって、原作者ではない。

原作者の名は赤マントこと、凪原 朱歌。ザ・ボンベの六代目部長。

 

つまりこの事件は———

赤マントが世界を創り、登場人物を揃え、

魔女が世界を加速させ、舞台へと昇華し、

白仮面が世界を歪曲させ、過剰に演出し、

月が世界を崩壊させ、その幕を下ろした。

全員が「犯人」であり、「被害者」だった。

探偵不在の物語り。

怪盗不存の者騙り。

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まったく、ザ・ボンベ関係者にこそ酸素が必要だな。

頭に血が上ってる連中ばっかりだ。

酸欠状態も甚だしい。

                 〈了〉

 

製作

総合アミューズメント企画サークル
  La Bomba